
<日本生命セ・パ交流戦:ソフトバンク8ー4中日>◇5日◇みずほペイペイドーム
ソフトバンク大関友久投手(27)が、お得意の“セ界戦”で今季4勝目を挙げた。中5日の先発で、7回を投げ3安打無失点の好投。試合後はお立ち台に上がり「初回に大量点を打線が取ってくれて点差もあったので。それが大きかったかなと思います」。自らの投球内容より、援護点を贈ってくれた野手陣に感謝しきりだった。
失点する気配が、まるでなかった。初回を3者凡退。4回2死までは1人の走者も出さない完全投球だ。力のある140キロ台の直球にカーブ、スライダー、フォークと織り交ぜた。捕手の嶺井と息の合った組み立てで、得点圏に走者を背負った場面は1度だけ。全7イニングで先頭を打ち取る好リズム。さらに無四死球と文句なしで「そこ(無四死球)が一番良かったかなと思います。ゾーンで勝負していくことができた」と胸を張った。
交流戦に限れば4年連続の白星を挙げ、球団史上4人目となる無傷の5連勝をマーク。過去に斉藤和(現3軍監督)が8連勝、大隣が6連勝、バンデンハークが5連勝を記録した。大関は「記録は後からついてきてくれたらと思ってやっている。目の前の1個1個に集中することを続けていきたい」と表情を引き締めた。【佐藤究】