
<楽天0-5DeNA>◇5日◇福島・ヨーク開成山スタジアム
DeNAが地方球場の連敗を8で食い止め、三浦大輔監督(51)が球団史上4人目となる監督通算300勝を挙げた。
1得点で敗れた前日の同戦(楽天モバイルパーク)からスタメンを入れ替えて臨んだ。松尾汐恩捕手(20)が「2番DH」でプロ初の2番でのスタメン入り。打撃の状態が上がらないオースティンがベンチスタートとなった。遊撃も森敬から石上に入れ替えた。
いきなり打線が機能した。2回1死、宮崎が左前打で出塁すると、筒香が楽天瀧中の低めシンカーを捉えた。左中間を真っ二つ。チーム最年長の一走・宮崎も激走し、先制点をもたらした。
約1カ月のファーム調整を経て、3日楽天戦で1軍復帰してからは好調を維持。3試合連続安打と存在感を示す背番号25は「強い打球を打とうと意識していました。1球で仕留めることができて良かったです」と振り返った。
打線はさらに度会が安打でつなぎ、山本の犠飛と石上の適時打で3点を先取した。
投げては先発のケイが相手を寄せ付けない貫禄の投球ぶりだった。4回1死まで完全投球を披露し、7回には味方の2失策で2死二、三塁までピンチが広がるも、代打伊藤を三ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。114球を投げて7回3安打無失点6奪三振無四死球。防御率も1・02まで下げ、防御率ランキングでリーグトップをひた走っている。
チームにとっては11年ぶりの福島・郡山での一戦。チームは地方球場で8連敗中と苦しんでいたが、監督通算300勝に王手をかける三浦監督は試合前「今日も変わらず、今日勝つことしか考えてないです」と力を込めていた。
◆球団の監督勝利数ランキング
1位 別当薫(通算9年) 494勝
2位 三原脩(通算8年) 461勝
3位 アレックス・ラミレス(通算5年) 336勝
4位 三浦大輔(通算5年目) 300勝
◆スタメン
1(中)桑原
2(指)松尾
3(一)佐野
4(二)牧
5(三)宮崎
6(左)筒香
7(右)度会
8(捕)山本
9(遊)石上
先発=ケイ