
浦和レッズにJ2千葉からの完全移籍したFW小森飛絢(24)が5日、発表と同時にチーム練習に合流した。
アメリカで開催されるクラブ・ワールドカップ(W杯)に出発する当日の公開練習に姿を現し、約500人のサポーターが見守る前でトレーニングをこなした。今季はベルギー1部シントトロイデンに千葉からレンタル移籍したが、出場はわずか5試合にとどまっていた。しかしコンディションは整っており、狭いコートでのゲーム形式のメニューでは軽快な動きを披露した。
ただ練習後のメディア対応はなかった。
練習終了後の囲み取材に応じた堀之内聖(さとし)スポーツダイレクター(SD)は、小森獲得の経緯を問われると「常に我々は各ポジションに複数人の選手をリストアップしている中で、小森選手に関しては数年前から追っている選手の1人でもありました。これはもう本当にタイミングの問題だと思いますけど、昨年までジェフ千葉にいて、年明けからベルギーのシントトロイデンに行かれて、そこでもう1回日本に戻ってくるという情報をキャッチしていた。このタイミングでのストライカーというのは、現状もいいストライカーはいますけど、新たな競争を生みたいという思いがありました」と説明した。
今回は浦和がクラブW杯に出場することから、Jリーグ全クラブにも通常の第1期登録期間(1月20日~3月26日)と第2期登録期間(7月7日~8月20日)に加え、特別登録期間が6月1~10日まで選手補強が認められている。浦和にとってはクラブW杯に向けた貴重な戦力補強となった。。
一方で、この日にFW長倉幹樹が移籍を前提にしたチーム離脱が発表された。これも小森の完全移籍に絡むことかと質問されると「現状では多くのことは言えないですけど、やっぱりこうタイミングですし」と濁した。そして「出て行った選手のことも考えると、しっかり準備はできたかなとは思っています」と話した。