<YBCルヴァンカップ:東京V0-3柏>◇4日◇プレーオフ(PO)ラウンド第1戦◇味スタ
柏レイソルMF中川敦瑛(のぶてる、23)がアウェーの東京ヴェルディ戦で先発起用に応えた。前半23分、左からDF三丸拡が送ったクロスボールに頭で合わせ、ゴール右隅へ先制点を決めた。値千金の一撃となった。
立ち上がりからの20分は押し込まれる展開が続いていた中、最初のチャンスを生かした。この1点で状況は一変し、本来のポゼッションスタイルがよみがえった。ボランチの位置から攻守に渡る幅広いプレーで後半40分までプレー。第1戦の勝利に大きく貢献した。
中川は「ミツ(三丸)君からいいボールがきたので、自分でもびっくりしていますけど、うまく合わせられた。狙い通り、しっかりボールを見ることができた」と喜んだ。ルヴァン杯では1次ラウンド3回戦のレノファ山口戦でも先発してゴールを決めており、2試合連続の得点。武器とする攻撃力を発揮した。
本来は攻撃的MFだが、日本代表活動でボランチの熊坂光希が不在。リカルド・ロドリゲス監督は「練習で試したらいいプレーをしていたので起用した」と明かす。
カップ戦では新しい選手の台頭が求められるだけに、指揮官は「選手1人、1人の成長をうながす重要な試合。本人の素晴らしい経験が次につながる」と満足そうに話した。
8強進出へチームは大きく前進。第2戦は8日にホームの三協F柏で行われる。