
アルビレックス新潟の樹森大介監督(47)が4日、リーグ前半戦を総括した。今季はここまで18試合(1試合未消化)を終えて3勝7分け8敗。勝ち点16でJ2降格圏の19位に沈む。攻守がチグハグなチームは開幕前に掲げた「新潟史上最高」とは程遠いシーズンを過ごしており、目標は早くもJ1残留に軌道修正した。まずはリーグ中断期間で自分たちのスタイルを立て直す。【小林忠】
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-勝ち点16で19位
「勝てる試合でしっかりと勝ち点を取っていれば、チームの自信も雰囲気も違うものになっていた。自分たちで難しくした」
-未消化分を含め残り20試合
「残留争いをしていると思う。(残留は)例年、勝ち点40前後がボーターライン。そのためには10勝以上が必要なので後半戦は6、7勝しないといけない。勝利を大前提に勝ち点を積み上げることが大事」
-難しいシーズン
「監督が替われば変化が求められる。スタイルの大枠は作りながらも(1対1の)強度を高くし、テンポを変える攻撃をキャンプから取り組んだ。バランスを良くしようと試行錯誤したが結果が出ず、どうしたらいいんだろう? という難しさを僕自身が感じたし、チーム自体も自信をなくしてしまった」
-総得点数は19。さらに伸ばすには
「バリエーションを増やす。序盤戦は背後への抜け出しが多く、最近はコンビネーションからの得点が多い。セットプレー、ショートカウンターから仕留める形が減ったので、いろいろな形で点が取れる仕組みを増やし、定着させたい」
パスサッカーは変えずに戦う?
「180度スタイルを変える訳ではなく、同じ方向性の中で少し違うルート、マインドの部分をブラッシュアップする。オールコートでのマンツーマンをはがす練習に取り組んでいく」
-巻き返しに向けて
「選手を固定化している訳ではないが、リーグ戦は15、16人で回している印象が強いので、(11日の)天皇杯で新しい選手が出て来てくれれば。いろいろな選手がチームにパワーをもたらしてほしい」
○…とにかく勝利が欲しい! 樹森監督は監督就任が決まってから白い腕時計を購入。「白星が欲しい現れです」。練習場のピッチで着用する「ATHLETA」のスパイクも、自家用車も「白」一択。リーグ再開戦となる15日は勝ち点2差の20位横浜F・マリノスとホームで直接対決する。敵地での今季開幕戦は1-1ドロー。「重要な試合」と位置づける一戦から白星を積み重ねていく。