
巨人OBで読売ジャイアンツ女子チームの監督を務める宮本和知氏(61)が4日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、3日に亡くなった巨人終身名誉監督の長嶋茂雄さんとの衝撃的なエピソードを語った。
現役時代に選手、監督として長嶋さんと時間をともにした宮本氏は、長嶋さんの采配について「ほぼほぼ感性ですよね」と説明。印象に残る強烈なエピソードを紹介した。
宮本氏は「横浜スタジアムの試合の時に、私はリリーフでブルペンにいたんですね。ベンチからブルペンに連絡があった時に、『岡田いくから』とベンチのピッチングコーチからブルペンコーチに連絡があったんです。『わかりました、岡田いくぞ』って出ていったんですよ」と話した。
さらに「今度やることは監督が審判に告げないといけないんです。監督が審判にピッチャー交代と。『石毛』って言ったんですよ。岡田はリリーフカーに乗って、出ていっちゃってるんですよ。三塁のベースのところまでいったんですよ。『ピッチャー交代、ピッチャー石毛』って言われた時に岡田が『えっ、俺じゃないの?』って。そのままリリーフカーから降りて、またブルペンに戻ってきたんですよ」と話した。
宮本氏が「石毛はブルペンで(投球練習を)やってないんです」と明かすと、MCの羽鳥慎一から「どこにいたんですか?」と聞かれ「ブルペンにいたんです。(肩を)作ってないんですよ。で、キャッチボール2、3球で自分で走って、(マウンドに)いきましたからね。それで抑えたんですよ。石毛がすごいのか、長嶋さんのカン(勘)ピューターが働いたのか、神が降りてきたのか」と笑顔で話した。
玉川徹氏から「監督が言い間違ったってことはないんですか?」と聞かれ、宮本氏は「その後にピッチングコーチが『岡田って言ったじゃないですか』って監督に聞いたら、『なんかひらめいたんだよな』って。審判に告げる時に『あれ、岡田じゃない。石毛!』って言ったらしいんです。これは後でピッチングコーチに聞いたんですけど。その辺りが長嶋監督のカン(勘)ピューターというか」と話した。