
<楽天3-6DeNA>◇3日◇楽天モバイルパーク
試合前から降り続ける雨の中、楽天ドラフト1位の宗山塁内野手(22)が交流戦初戦で、プロ初の複数打点と気を吐いた。
1時間遅れでスタートしたDeNAとの一戦。背番号1が東に挑んだ。0-1の2回1死二、三塁、8球目のスライダーにうまく合わせて同点の中犠飛を放った。「狙って打ったわけではないですけど、内野も後ろだったので、そこまで強く振りすぎなくても1点は入るなと思っていった」と振り返った。
1-2の4回2死一、三塁では内角直球を右前適時打。「打席の中ではいつもと変わらず、冷静に打てるボールを、あの場面、1球で打ち返せたのが良かった」。再び同点とした。
チームは18年(20年はコロナ禍で中止)から続く交流戦黒星スタートを止められなかったが、セ・リーグを代表する左腕から2打点を稼いだ。「打てるときは打つべき球を打ってますし、そこら辺は、エース級のピッチャーは、なかなか1球あるかないかの球をどれだけ打ち返せるかだと思う」と力を込めた。
この日、巨人終身名誉監督の長嶋茂雄さんが89歳で亡くなった。「同じ6大学の出身でもありますし、この野球界を作ってきた間違いなく大きな存在の1人だと思います。自分たちが日本のプロ野球でしっかりプレーできているのも、そういう方たちの存在があってかなとあらためて感じました」と話した。