
ソフトバンク王貞治球団会長(85)が都内の読売新聞東京本社ビルで3日、取材に応じ、この日に89歳で亡くなった長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督との、00年の日本シリーズでの「ON対決」を懐古した。
現役時代にV9をささえた「ONコンビ」が、00年の日本シリーズでは指揮官として、長嶋巨人と王ダイエー(現ソフトバンク)との「ON対決」を実現させた。
巨人は東京ドームで連敗スタートも、福岡ドーム(現みずほペイペイドーム)に移った第3戦で高橋由、松井のアベック弾など14安打、投げては先発上原が8回3失点(9奪三振)で9-3と快勝。流れを変えて一気に4連勝を飾り、長嶋巨人が日本一に輝いた。
王会長は当時を振り返り「なんとかそういうことを実現したいという思いを持ってましたけど。ファンの皆さんにもね、やっぱりそういう風に思われてたんじゃないかと思うんですよ。それがちょうど区切りのいい2000年という、世紀の変わり目の時に実現できた」と話した。
さらに「長嶋さんにとっては特別なことじゃなかったかもしれないけど、私にとっては本当に特別な素晴らしい日本シリーズだったんじゃないか」と懐かしんだ。