
ソフトバンク小久保裕紀監督(53)が3日、89歳で死去した巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄氏を悼んだ。交流戦開幕の中日戦前に取材に対応。「戦後、プロ野球を国民的人気スポーツに押し上げていただいた代表的な、象徴的な方だと思う。非常に残念です」と語った。
長嶋氏はプロ野球の巨人の監督を2期15年にわたって務め、3日午前6時39分に肺炎のため、都内の病院で亡くなった。
最後に会ったのは現役だった04~06年の巨人時代で、ダイエー1年目には金言も授かっていた。「プロ野球の世界でやっていけるのかどうかっていう自信が自分の中ではあまり持てない時に『長嶋さんはどうでしたか?』という質問をさせてもらった。長嶋さんはプロに入る前からこういうプレーをすれば、ファンに喜んでもらえるとイメージできていたとはっきりおっしゃられた。そこで自分自身も自分がどういうプレーヤーになりたいのかイメージすることが大事なんだなって。非常に学ばせてもらったといいますか。非常に印象深く残っています」と振り返った。
今後の戦いに向けては「ファンあってのプロ野球。ファンの人が球場に足を運んでくれるから我々の職業は成り立っている。その根底を一番、体現されていた方だと思う。そこの意思は引き継ぎながら」と話した。