
プロ野球の巨人の監督を2期15年にわたって務めた巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄(ながしま・しげお)さんが、3日午前6時39分、肺炎のため、都内の病院で亡くなった。89歳だった。巨人OBの江川卓氏(70)が都内で報道陣に対応。長嶋氏との思い出などを語り、悼んだ。
一問一答は次の通り。
-一報を聞いて
びっくり、残念という感じです。
-一番最後に長嶋さんとお会いしたのはいつ
東京ドームの公式戦にいらしたときに、解説の時に。それが一番最後かなと思いました。
-長嶋さんとの思い出は
数々ありますけども、一番最初にお会いしたのは、小学生のときに後楽園で長嶋さんが試合の日に出てこられたときに、小学校1年だったんですけど、近くで見られたので、それが野球をきっかけになりましたので、本当に憧れの人だったんです。それが一番最初のすごい印象です。
-改めて長嶋さんはどんな存在ですか
すごく優しい方ですけど、練習に関しては厳しくて、ただ、野球をやるということの情熱をもう少し持てってしょっちゅう言われていましたので。表面的になかなか出ないので僕は、それがちょっと歯がゆいというのは言われていましたね。
-一番最初は後楽園球場から出てくるときにお会いしたんですか
そうです。偶然会えたんですけど。
-お話とかは見ただけですか
ファンとして2メートルぐらいの位置で見たんですけど。
-その際の印象は
すごく大きかったですし、かっこいいなと思って。プロ野球選手になりたいなと思って。
-最後にお会いしたのは何年前か
最後はですね、たぶん…3月ぐらいじゃないですかね。3月か4月の解説をやったときにいらしてたんですよ。今年の。その試合前にちょっとお話してきたので、その頃だと思いますね。
-長嶋さんの思い出
今、ピッチャーでもバッターでもガッツポーズをやる方が多いじゃないですか。あれ、やらないもんですから。監督からもしくは熱くなるような行為をやってみろと言われたことはあります。
-長嶋さんは優しい方だった
伊東キャンプというものすごい厳しい地獄のようなキャンプをやらせていただいたときに、1日だけ休みがありまして、そのとき全員をレストランに招待していただいて、息抜きが大事だということで、おいしいご飯を召し上がらせていただいたというか、運もいいところで、ごちそうになったので、それが忘れられないですよね。