
<春季高校野球北信越大会:富山第一10-6中越>◇2日◇3日目◇ハードオフエコスタジアム新潟◇準決勝
中越(新潟)は富山第一(富山)に敗れ、昨年優勝の帝京長岡に続く新潟県勢の連覇はならなかった。
終盤に踏ん張り切れなかった。6-3の7回裏に4四死球に4連打を絡められて一挙7失点で逆転された。4番の窪田優智主将(3年)は「7回表の攻撃が先頭は出たが、あっさりと終わってしまった。危ないと思っていたが…。対処できなかった」と富山第一に隙を突かれたことを悔やんだ。
もっとも、打線は本格派右腕の岩寺翔義(3年)を攻略した。3回裏に2点を先制されるが、4回表に1点を返し、続く5回に攻勢に出る。2死一、二塁から5番渡辺櫂史左翼手(2年)、6番山岸宏成右翼手(同)の連続適時打、さらに8番仲丸陽大捕手(3年)の2点適時打で一挙4点と中盤は主導権を握っていた。
本田仁哉監督(48)は「負けた時に出た不足を克服し、いいところを磨いていく」と夏本番への心構えを話した。1回戦、敦賀気比(福井)から新潟県勢15試合ぶりの白星を挙げるなど今大会は収穫もあった。窪田主将は「敦賀気比戦は先制して逃げ切り、富山第一戦は逃げ切ろうとして弱気になった。負け方を知ったことを夏につなげたい」と気持ちを切り替えた。