
サッカー女子のプロリーグ「WEリーグ」セレッソ大阪ヤンマーレディースは2日、5月17日に終了した24-25年シーズンで日テレ東京ヴェルディベレーザを初優勝に導いた松田岳夫監督(63)の招聘(しょうへい)を発表した。8月に開幕する25-26年シーズンから指揮を執る。
23年7月から日テレ東京Vを指揮し、契約満了による退任を優勝翌日の5月18日に発表された松田監督とは、C大阪ヤンマーが交渉に入っていた。
若手中心のC大阪ヤンマーは、クラブの下部組織から原則的に選手をトップチームに上げる手法をとる、究極の育成クラブといわれる。指導者もこれまで、クラブに縁のある監督が多かった。
今回は日テレ東京Vという名門から優勝監督をそのまま招聘(しょうへい)する、クラブとしては異例の選択となった。
WEリーグ参入から2年間は鳥居塚伸人監督(52)が率い、リーグ戦こそ9位、7位と目標の5位以内に届かなかったが、若手の育成とチームに規律を植え付ける役目を果たしていた。松田監督には、勝つチームへのステップアップが期待される。
松田監督はクラブを通じて「長い歴史と伝統のあるセレッソ大阪の一員になれることを大変光栄に思います。アグレッシブなプレーを踏襲しながら、新たなエッセンスを加え、チームの勝利のために全力で戦い、魅力あるサッカーをファン・サポーターの皆さまにお見せしたいと思います」とコメントしている。