
中日上林誠知外野手(29)が3日からの交流戦ソフトバンク3連戦で、移籍後初めてみずほペイペイドームに凱旋(がいせん)する。
胸を張って福岡に帰ってきた。今季はここまでチーム51試合のうち50試合に出場。7本塁打、22打点、9盗塁はいずれもチームトップ。打率2割7分9厘で4試合連続安打中と好調だ。
「やっぱり福岡で打ちたいですね。ほんと、頑張りたい」。若くしてレギュラーになった時も、その後苦しんでいた時も応援し続けてくれたホークスファンの前で、復活した姿を見せる。昨季はバンテリンドームでソフトバンクと対戦。そのときは代打で左飛と代走の2試合、わずかな出番だっただけに、やる気満々だ。
今年の交流戦の中日ビジターは、福岡、仙台、埼玉。プロ野球人生を送ってきた福岡、仙台育英で甲子園のスターだった仙台、実家もあり小さいころを過ごした埼玉。「ふるさと巡り…そんな感じですね」と、思い出の地を巡る。
昨季はバンテリンドームでソフトバンクと対戦。そのときは代打で左飛と代走の2試合、わずかな出番だった。井上一樹監督(53)は「今、もちろん誠知は一番頑張ってくれている。交流戦も意識を持たず、今まで通りドラゴンズの上林を出しなさいよって話しです」と、気負わず、今季ここまでチームを引っ張ってきた姿そのままでプレーすることを望んだ。慣れ親しんだみずほペイペイドームで「1番・右翼」で大暴れする。【石橋隆雄】