
<メッツ8-2ロッキーズ>◇5月31日(日本時間6月1日)◇シティフィールド
メッツ千賀滉大投手(32)が31日(日本時間6月1日)、本拠地でのロッキーズ戦に先発し、7回途中2失点と好投し、今季6勝目(3敗)を挙げた。初回に先制ソロ本塁打を浴びたものの、その後は6回まで17打者連続で凡退。7回にはピッチクロック違反からの2四球と安打で1点を失ったが、打線の援護もあり、92球で救援陣にマウンドを譲った。
速球の最速は約153キロと抑え気味だった一方、約105キロのスローカーブも交えるなど、最大48キロ差の緩急を駆使した投球術が光った。「いろいろな球を使いながら打者を抑えられた」と振り返る一方、終盤の乱れについて「うまく体を操れていなかった」と反省の言葉を付け加えた。
今季5試合目のクオリティースタート(6回以上、自責3以内)で、防御率はリーグトップの1・60。それでも、「(投球回数不足で)また消えるようなイニング数しか投げていないですし、球数がいってバタついて交代が続いている。数字は、まだまだ先が長いので何も思っていない」と淡々と話した。
快勝したメ軍は、再び地区首位に並んだ。「今、自分がやるべきことをやって、シーズンをいい成績で終われるように、日々考えて過ごしたいです」。公式戦は、まだ3分の1を終えたところ。目の前の結果に一喜一憂しない千賀には、エースの自覚が漂っていた。