
<国際親善試合:日本1-3ブラジル>◇30日(日本時間31日)◇サンパウロ
サッカー女子日本代表なでしこジャパン(FIFAランキング5位)がブラジル代表(8位)に0-3で完敗した。ニールセン監督(53)就任後初黒星を喫した。
試合開始から相手のハイプレス、マンツーマンDFに苦しみ、押し込まれた。前半11分にMF藤野あおばのロングボールにFW田中美南が抜けだして相手GKをかわしてシュート。ゴールネットを揺らしたが、その前にボールをカットしたDF南萌華のチャージがVARの結果、ファウルと判定されてPKに。相手が枠外にはずし、失点は免れた。
劣勢が続いた同28分、ビルドアップのミスを突かれてショートカウンターから先制を許した。同42分にも速攻から中央突破を許して失点を重ねた。攻守に圧倒され、2点ビハインドで前半を折り返した。
後半もブラジルに主導権を握られ続けた。後半10分に相手の素早い攻撃で右サイドを崩され、最後は逆に振られて決定的な3点目を失った。
後半20分に左サイドを崩し、DF北川ひかるが駆け上がると相手のハンドを誘ってPKを獲得。しかしキッカーのMF長野風花がこれを失敗して得点はならなかった。
直後にMF籾木結花やFW松窪真心ら攻撃的な選手を投入。今季のWEリーグMVPに輝いた初招集のDF山本柚月が同31分から途中出場で代表デビューを飾った。
ややオープンになった終盤、途中出場のMF清家貴子が一矢報いる。後半44分、相手DFラインの背後に抜けだして冷静にゴール。2点差としたが、反撃はここまで。90分通して力の差を見せつけられる形で敗戦した。6月2日(日本時間3日)に再びブラジルと対戦する。