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【阪神】甲子園では幻の本塁打と無縁? 昨年ポール後ろに専用カメラ設置 中日問題で脚光も


甲子園球場ではリプレー検証用の専用カメラが設置されており、この技術が「幻のホームラン」問題に対する効果的な解決策として注目されています。両翼ポールの真後ろに固定されたカメラは、ホームランかファウルかの判断を明確にする役割を果たしています。今年の開幕前には、現場責任者も「リプレー検証の補助用」としてこのシステムの重要性を強調しました。全国の球場にはカメラの数や設置場所にばらつきがあり、NPBが統一された対応を求められる中、甲子園の施策は模範的です。中日とDeNAの過去の試合でも判定の曖昧さが議論となったことから、こういったカメラシステムの導入はさらに注目を集めると考えられます。

甲子園球場

甲子園では「幻のホームラン」騒動は起こらない? 阪神の本拠地に設置されているリプレー検証用カメラの存在が、これから脚光を浴びるかもしれない。

4月27日に神宮で起きた中日川越誠司外野手(31)の打球のファウル判定。右翼ポールのどちらを通過したかが判然とせず、中日のリクエストを経ても判定はファウルのままだった。ネット上にはポールの内側を通ったように見える映像も出回っているが、審判団が検証に使うモニターによっては見づらい場合もある。いずれにしろジャッジを覆すだけの材料が見当たらなかったということだ。

1つ確実に言えるのは、本塁側または右翼ポール後方からの映像がなかったこと。そのどちらかがあれば、リプレー検証の精度は格段に変わっていた。

顕著な例が昨年9月30日、甲子園であった。0-0の6回1死一塁。DeNA宮崎敏郎内野手(36)が阪神村上頌樹投手(26)の初球を左翼ポール際にスタンドインさせた。審判はファウルと判定。DeNAがリクエストしたが覆らなかった。しかし4球目に再び左翼ポール際に飛ばし、今度は文句なしの本塁打となったことで話題を呼んだ。

初球のファウルは今回ほど微妙ではなかったとはいえ、阪神関係者は「決め手となったのはあの映像じゃないか」と証言する。左翼ポールの真後ろからの固定映像では、夜空から落ちてくる白球がポールの外側を通り、ファウルエリアの客席に吸い込まれていく様子がはっきり確認できる。カメラの角度がやや上を向き、ポールの上端と、さらにその上空までが画角に入っているため、疑いようのない「証拠」となった。

甲子園球場は以前から、ジャッジを補助する施策を協議してきた。その流れで昨夏、ホームベースから伸びるファウルラインの延長線上に専用カメラを設置。つまりポールの真後ろ、左右のスタンド中段に1台ずつ、向きを入念に考えてカメラを置いた。

例外もあるが、このカメラでとらえた映像は基本的にテレビ中継や場内のビジョンでは使われない。リプレー検証を行うモニター室で、いつでも見られるようになっている。

今季の開幕前、球場の担当関係者はこう語っていた。「リプレー検証の補助用です。テレビ中継でそのシーンが抜かれていなかったら審判の方々も困るはず。打球が速すぎてカメラが追えないケースもあり得る。審判さんが困るケースが少なくなれば、という思いで計画しました」

球場によって、カメラ台数、設置箇所などにバラつきがあるのが現状。本塁打か否かというポール際の判定は大騒動を招きやすいだけに、NPBと各球団が一体となった本腰の対応が必要になる。【柏原誠】

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