
<新潟県高校総体・サッカー>◇29日◇準々決勝◇長岡ニュータウン運動公園ほか
昨年度全国総体3位で、県総体4連覇を狙う帝京長岡はFWで先発した上田十輝(3年)の2得点で開志学園JSCを2-1で下した。開志国際は新潟工を1-1から突入したPK戦(5-4)で破り、2大会ぶり4強。6月1日の準決勝は帝京長岡-開志国際、新潟明訓-北越に決まった。
帝京長岡は、上田の2発で4連覇にまた1歩、近づいた。FWから右MFにポジションを移した0-0の後半9分、巧みなボールタッチでファウルを獲得し、MF和食陽向(2年)のFKに頭で合わせて先制点をゲット。2分後にはU-16日本代表FW児山雅稀(1年)の左クロスから再びヘディングシュートでゴールネットを揺らし、勝利を決定づけた。「2点とも中で合わせるだけだった。チームメートに感謝したい」と笑顔で振り返った。
腰のけがの影響もあり中越地区大会は出番なしも、主力の座をつかんだ県総体では、初戦3回戦からの3試合でチームトップの9得点をたたき込んでいる。この日、相手は5バック気味で「帝京長岡シフト」を敷いてきたが、チームはショートパスと対角を狙うロングパスを使い分けながら敵陣でプレーし続けた。「春に比べて試合をしながら連係面は良くなっている」と好感覚。試合終了間際の失点は反省材料だが「次で同じことを繰り返さないよう気を引き締める」とした。
目標は昨年度の全国総体3位を上回ること。県でつまずくわけにはいかない。絶好調の点取り屋は開志国際との準決勝に向け「自分たちらしさを出して、相手の気迫を上回る。次もゴール、アシストで貢献したい」と誓った。【小林忠】