
楽天則本昂大投手(34)が、同学年のチームメートの偉業から大きな刺激を受けた。24日の日本ハム戦(楽天モバイルパーク)で、浅村栄斗内野手(34)が平成生まれ初の通算2000安打を達成した。「ほんとかっこいいなっていうか、勇気もらったなと」。同日の記者会見では「引退試合じゃないのに(笑い)」とサプライズで花束を渡し、絆の深さを感じさせた。
大台到達の瞬間は、球場のロッカー室で迎えたという。「初回に達成しそうな雰囲気はあったんで」とテレビ画面越しにチェック。「2000本ももちろんすごいんですけど、次の1本目もなかなか難しいと思うんで。それをね、連続で打てるのがすごいなと思いました」。初回、2回と立て続けにHランプをともした同僚に脱帽した。
18年までは楽天のエース則本、西武の主砲浅村という関係だったが、19年からは頼れるチームメートになった。「12年ぐらいですかね? 100安打(以上)打ってるし、レギュラーつかみ取ってからずっとやってる姿は、敵であっても味方であっても尊敬するし、かっこいいなと思いながら常に見てます」と力を込めた。
快挙を成し遂げた浅村にプレゼントを贈る予定を問われると「いや、特にはないんですけど。何かいいものがあれば。(浅村は)お金いっぱい持ってるんで。ほしいものは手に入れられるんで」と笑った。
同学年で現役を引退する選手も増えてきた。「そういう年代になってきたなっていうのもすごく感じる部分ではあるんで、1年でも長く、1日でも長く野球をやりたいなって思ってます」。息の長いプロ野球人生を送ることに照準を合わせた。