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【巨人】戸郷翔征「担いで」ついに初勝利「こんなに悩んだ期間は初」塩なめ、神社参り、トイレ掃除


巨人のエース戸郷翔征投手がヤクルトとの試合で今季初勝利を挙げ、ヒーローインタビューで笑顔を見せた。戸郷は今季7度目の先発で108球を投げ、6回7安打2失点(自責1)の好投を見せた。この勝利でチームは今季初の5連勝を達成し、2位に浮上。戸郷はこの勝利が野球人生最大の不振を乗り越えた証であると語り、直球の質とフォークボールの落差を重視する投球で打者を抑えた。監督や元エース菅野など多くの支援を受け、恩返しの初白星として次のステップへと進む決意を新たにした。

巨人対ヤクルト 今季初勝利の巨人戸郷はヒーローインタビューで笑顔(撮影・鈴木みどり)

<巨人5-2ヤクルト>◇25日◇東京ドーム

巨人のエース戸郷翔征投手(25)が、今季7度目の先発で、ついに初勝利を挙げた。直球で押しながら今季最多108球を投げ、6回7安打2失点(自責1)。野球人生最大の不振を乗り越える、価値ある白星を手にした。チームは今季初の5連勝とし、2位に浮上した。

   ◇   ◇   ◇

特別なボールを、そっとズボンの左ポケットにしまった。戸郷は勝利の瞬間をベンチで見届け、マルティネスから勝利球を渡され、ほほえんだ。「苦しんだ分だけ、この1球がすごくほしかった。これを見ながら今夜は眠れそうですね」。ようやく、光りが見えた。

生命線の直球が走った。「球速はそんな出てなくても押せた」。3回には2失点したが、「原点に戻った。真っすぐの質、フォークの落差を求めた」投球で打ち取っていく。5回1死二塁からはサンタナ、オスナに直球を連投。「強打者を抑えて自信になる」。6回を投げきった。

「1人だけ開幕していなかった」。2軍落ちも味わい、「験はたくさん担ぎました」。塩をなめ、神社に参り、トイレ掃除もした。「プロ野球人生の中で、こんなに悩んだ期間も初めてでした」。

ただ、むしろ増す感情があった。「野球を好きな気持ちですね。その競技を愛してるからこそ悩むと思う」。この期間も一度も球場、練習へ行くのが嫌になった事はない。1軍復帰登板となった5日の阪神戦の試合前練習、東京ドームのベンチ裏からグラウンドへ登る短い階段を、駆け上がった。「無意識に」だからこそ、野球愛がにじみ出た。

この日の登板は中4日。阿部監督が「勝ちを付けてあげたい」と異例の配慮をしてくれた。前エース菅野からも電話をもらった。「言葉の重みが違った。いろいろな方に支えていただき、最高です」。恩返しの初白星を次につなげていく。

「また野球を好きになりましたか」。東京ドームを去る背中に声をかけられると、ニコッと笑った。「もちろん! これが醍醐味(だいごみ)ですね」。言い終えると、駐車場へ続く階段を駆け上がっていった。【阿部健吾】

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