
西武が“圧倒的至近距離”にいる。ロッテ戦に連勝し、首位日本ハムと0・5ゲーム差に付けた。5月7日以降、ずっと首位チームから2ゲーム差以内にいる。しかし源田壮亮内野手(32)は「いや正直、誰も意識してないと思います。話題にもなんないので」とチーム内の空気を明かす。
2-0の7回2死満塁、左越えの3点適時二塁打で試合を決めた。昨季はロッテに4勝21敗。今年はこれで6勝4敗。「今年は不得意なチームを作ったら絶対ダメというのは言われているので。カードの中で3連敗しないようにとか、そういうのは強く意識してるかもですね」と話す。開幕の日本ハム3連戦以降、3タテは食らっていない。
去年はなぜロッテに負けたのか。「分かんないですよ~。何なんすかね。去年より投手の数字はいいんですか?」。昨季は松井前監督の休養決定のタイミングでもある45試合消化時点でチーム防御率3・29。今季は2・43。今井、隅田の両腕を軸に強力だ。名手源田も失策0。チーム失策数16も12球団最少。源田は「僕は(ケガで)出場数少ないので」と謙遜するが「投手がいいので本当に守りやすい」とたたえる。
本拠地ベルーナドームでの選手とファンの近さを売りにした「圧倒的至近距離」とのフレーズのグッズが販売開始になった。その日に首位と0・5差に。「みんな1試合にかけてやってる感じもありますし、集中してできてる感じも」。どこまでも食らいつくぞ-。まだ5月ながら獅子の牙に緩みがない。【金子真仁】