
<明治安田J1:C大阪2-0福岡>◇第18節◇24日◇ヨドコウ
前節11位のセレッソ大阪が、同じ勝ち点22で並んでいた同13位のアビスパ福岡をホームで下し、2試合ぶりの白星をつかんだ。
通算7勝4分け7敗で勝ち点25に伸ばし、暫定ながら8位に浮上した。
途中出場のMF柴山昌也(22)が、またもヒーローになった。0-0で迎えた後半39分、相手のミスパスを敵陣で拾ったFW中島元彦(26)が、そのまま柴山にスルーパスを供給。
「もっくん(中島)からいいパスが入って、前に向けると分かっていた。いいタッチで流し込むだけだった。落ち着いて、狙い通りに流し込めた」
柴山は6日神戸戦でも、途中出場で今季初得点となる決勝ゴールをたたき込んでいた。今季2点目、J1通算3点目と、まだまだ期待値からは遠い数字だが、結果を残し始めた。
起用が当たったアーサー・パパス監督(45)は「交代選手もインパクトを与えてくれた。(柴山は)成長中の選手で、自信も見えている」と絶賛。
同じく途中出場のMF阪田澪哉(21)も後半終了間際、FWラファエル・ハットン(29)のダメ押し点をアシスト。
「しっかり結果を残してくれた」という指揮官に、阪田は「シバ君(柴山)とは、試合に出られない時期があって『俺らが決めて勝とう』と言ってくれていた。燃える部分もあった」と、仲間の活躍に刺激を受けた様子。
一時は降格圏に後退したC大阪だが、ここ5試合で4勝1敗と上昇。これで上位争いの仲間入りだ。
好セーブで無失点に貢献したGK福井光輝(29)は「0で勝てたので、自信がつきました」と胸を張っていた。