
ホークスに待望の「ニュー左キラー」が加わる。トレード加入したソフトバンク大江竜聖投手(26)が、24日のオリックス戦(熊本)から移籍後初めて1軍に合流する。この日はみずほペイペイドームで行われた投手練習に休日返上で参加。東浜、有原ら先発陣に自己紹介を済ませ、本拠地で約1時間ほどキャッチボールなどで調整した。「結果で頑張りたい。僕自身のやれることをやれれば」と静かに闘志を燃やした。
チームは左のリリーフが圧倒的に不足している。松本晴が先発6番手に配置転換され、ヘルナンデスは故障で22日に出場選手登録を抹消。左の救援陣が不在となる中、新加入の左腕に白羽の矢が立った。加入後は2軍スタートも、ウエスタン・リーグでは計3試合登板で1セーブを挙げるなど、計3イニング無失点と好投を継続。「状態はいい。いけるところは全部いく気持ちでやっていきたい」とひょうひょうとした表情ながら鼻息は荒い。
経験豊富な横手投げ左腕だ。巨人時代は通算149試合に登板し、7勝0敗、34ホールド。プロ9年間で左打者を相手に283打数68安打に抑え込み、被打率2割4分を誇る。左キラーとして「左(打者)は必ず抑える気持ちでやっていきたい」。ワンポイント起用に回またぎもこなせる左のリリーバー。貴重な戦力として期待がかかる。
チームは6カード連続の勝ち越し中で、最大借金7から貯金1の4位まで持ち直した。「任されたところで無失点に抑えたい」。一気の上位浮上へ、背番号29が仕事人になる。【佐藤究】