
<楽天2-1西武>◇22日◇楽天モバイルパーク
楽天ドラフト1位の宗山塁内野手(22)が、プロ初のサヨナラ打で歓喜のウオーターシャワーを浴びた。同点の9回1死三塁、2ストライクから西武ウィンゲンターのスライダーを捉え、中犠飛に。「ヘルメットも結構びしゃびしゃになっちゃったんですけど、水持ってみんなが走ってくるのを見て、もうこれはしょうがないなと思って。でもうれしかった」。9回の打率は15打数6安打の打率4割。今回は安打ではなかったが、勝負強さを発揮した。
お立ち台に1人で上がるのは初めての経験だった。「1番最初が岸さんと浅村さんとだったので、すごいいい経験でしたけど、今回は1人で球場全体のファンの方の声援を独り占めしたような感じで、すごいいい時間でした」。3連敗を止めたヒーローはその瞬間をかみしめた。
オールスターファン投票の第1回中間発表では、2位のオリックス紅林を抑えて遊撃部門で1位の得票数を獲得した。「もし自分が選んでもらえたら、素晴らしい経験になる舞台だと思ってますし、楽しむような感じが強いかなと思うんですけど、意見交換のいい場かなと思う。これから目の前の試合を頑張るだけなので、その結果、あそこに行けたらなという思いはあります」。夢舞台にたどり着くためにもチームで輝きを放つ。【山田愛斗】
◆新人のサヨナラ打は今年の麦谷(オリックス)と西川(ロッテ)がいるが、楽天では12年岡島(2度)19年の辰己、渡辺佳に次ぎ4人、5度目。今年の3人はすべてパ・リーグの新人だ。同一リーグの新人3人がサヨナラ打を記録するのは、23年のセ・リーグ(阪神森下、中日村松、巨人門脇)以来で、パ・リーグでは57年(毎日平井と衆樹、近鉄伊香)以来68年ぶり。