
<日本ハム2-1ソフトバンク>◇21日◇エスコンフィールド
ソフトバンクは今季2度目のサヨナラ負けを喫し、勝率5割に逆戻りした。打線が日本ハム北山の前に9回4安打1得点で10三振。噴き上がるような150キロ台前半の直球に手を焼き、得点は山川の犠飛のみに終わった。最後は1-1の9回裏1死満塁、5番手の大山が郡司にサヨナラ打を献上。連勝は3でストップし、日本ハムの先発には前日20日の伊藤に続く2試合連続完投を許した。
小久保裕紀監督(53)は「120球を超えても球威が落ちない。野手もあの姿を見たら心が打たれるでしょう」と北山に脱帽した。剛腕には昨季の8月24日から3連敗。同日も2桁10三振を喫するなど、新たな天敵となりつつある。チーム4安打のうち3安打を放って気を吐いた4番中村は「力を入れる場面の出し入れがうまかった。真っすぐのコントロールが良かったと思います」と苦戦した理由を語った。
好投手に力負けしたとはいえ、状態が気になるのは栗原陵矢内野手(28)だ。5月は打率1割2分2厘で不動の3番が低空飛行。この日も3打数無安打で通算打率は2割ちょうどまで下降した。指揮官は「見ての通り。ええわけない」とバッサリ。昨季はキャリア最多87打点を挙げて打線の核に成長した。栗原の復調が得点のカギになる。
チームの5月成績は7試合を残して12勝6敗。今季初の月間勝ち越しは22日のカード3戦目に持ち越しとなった。小久保監督は「ピッチャーはよう頑張った。大山も経験にして次に生かせばいい」と切り替えた。【只松憲】