
<オリックス2-1ロッテ>◇20日◇京セラドーム大阪
サヨナラ男だ。もう「たまたま」じゃない。オリックス若月健矢捕手の打球は左翼席上段へ。1-1の9回裏無死で飛び出した今季3号サヨナラ弾に、スタンドもチームメートも大興奮。ヒーローは喜びの輪に包まれた。
「たまたまっすよ。興奮しましたね。スカパー! サヨナラ賞みたいなのが、月間であるじゃないですか。(3、4月度は)郡司選手に取られて…。臨時収入がなくなったので、次は選ばれるように頑張ります」
言葉も弾んだ。チームのサヨナラ勝ちは今季4度目。3月28日楽天との開幕戦も、4月18日日本ハム戦も若月が決めた。そしてこの日の特大弾。4度のうち3度が若月。サヨナラ男であることは疑いようがない。
岸田監督も「終盤になればなるほど、怖いバッターに変わっていく。本当に素晴らしい活躍」とたたえた。「いやらしいバッターになりたい」という若月のド派手な1発で、ロッテ戦は5連勝。劇的勝利で再び上昇気流に乗る。
▷オリックス九里(8回2安打1失点)「0点で粘り切れればよかったのですが、同点に追いつかれてしまったことが悔しいです。四球から失点につながってしまったところは反省し、また次にしっかり投げられるようにしたいです」