
クラブワーストタイ記録の6連敗で最下位と苦境にあえぐ横浜F・マリノスが20日、第13節ヴィッセル神戸戦(21日、日産ス)に向けて横須賀市内のF・マリノススポーツパークで練習を行った。
練習前には室内ミーティングが開かれたもようで、予定時刻を過ぎてもスタッフ、選手の姿は見えず。30分近く遅れての開始となった。冒頭15分だけのメディア公開の中、選手たちは普段と変わらぬ様子だった。
練習後、練習前に行ったミーティングについて問われると、FW宮市亮(32)は「もうやるべきことは明確になった。明日の試合を見てもらえれば分かると思う。内容は控えたいところですけど、もう少しチームとしてやるべきことをはっきりするというところです」。
キスノーボ監督から戦術的な話とメンタル的な部分について説明があったようで「腑(ふ)に落ちて、それを遂行するだけで、楽しみです。やり方というところが変わると思うので、ポジティブなところに出るのか、また新たなところだと思う。サポーターには苦しい思いをさせているもどかしさがある。立ち上がってまたやっていくしかない。明日、変化が加わってくると思います」と期待感をあおった。
17日に京都サンガFCに0-3と完敗。3試合連続の無得点で10試合未勝利となり、試合後はサポーターからのブーイングがやまなかった。中山昭宏社長がサポーターの前に立って謝罪と現状説明を行い、さらにクラブの公式サイトにも謝罪声明文を掲載した。Jリーグ創設から32年間、一度も2部に落ちたことがない伝統と歴史を踏まえ「絶対に残留させます」と誓っている。
そんな中で迎える王者・神戸との一戦は、まさしく“絶対に負けられない戦い”となってくる。ここまで15試合でリーグワーストタイの11得点という攻撃力不足の改善が求められる中で、「やることは明確になった」という“秘策”は何なのか?
どこか吹っ切れた様子の宮市は「もしかしたら、これはマリノスの戦い方じゃないかもしれないけど、それでもみんな一丸となっていくのが今の状況で一番大事。明日はそういった姿勢を出していきたい」と言って覚悟を示した。