
<スペインリーグ:Rソシエダード3-2ジローナ>◇18日◇第37節◇サンセバスチャン
【サンセバスチャン(スペイン)=高橋智行通信員】レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(23)はホームのジローナ戦にフル出場した。1-1の前半にチームの2点目につながるPKを獲得し、3-2の勝利に貢献した。
今季限りで退任するアルグアシル監督は試合後、選手に胴上げされ、サポーターからも温かい拍手が送られた。試合前にはその功績をたたえる横断幕が掲げられた。
試合後の会見の一問一答は以下の通り。
-試合後、皆からこれまでの功績をたたえられたことについて
「私はいつも、自分にはそれほどの愛情を受けるに値しないと言ってきた。我々がサッカー面において素晴らしいことをやってきたのは事実だが、今日だけでなく何年にも渡って愛情を受けてきたので、これ以上望むものはない」
「国王杯や欧州カップ戦出場権獲得などすべての勝利以上に、私が今日この最後の試合で手にした最も大きなトロフィーは、選手たちと一緒にあのような雰囲気のスタジアムを見られたことだ。たくさんのことがあったが心から感謝している。ラ・レアル(Rソシエダードの愛称)が近年成し遂げたようなことを達成した場合、その功績をただ一人の人間に帰することはできない。私もその一員だったが、スタッフ、選手、クラブ、首脳陣、メディアの皆さんの日々の努力がなければ、我々が近年達成してきた成果を成し遂げることはできなかっただろう。皆さんは我々を大いに支えてくれたし、重要な存在だ。本当に感謝している」
-目標を達成できずに後悔していることについて
「今日の横断幕を見た後、それが非常に明確になった。待ちに待ったサポーターの前で国王杯決勝を戦う姿を見られなかったのは残念だ。我々はそのために戦ったが逃してしまった。今季は打撃を受け、それ以上前進することができなかったし、チームは疲れ果てていた」
-Rソシエダードにおけるアルグアシル監督の功績について
「自分について話すのは難しい。それは全員で成し遂げた功績だ。我々はこのチームが成し遂げたことに大満足し、誇りに思うべきだと思う。ラ・レアルは今、ヨーロッパで大いにリスペクトされているし、人々はラ・レアルについて話をしていると思う。そして何よりも、我々は新たな国王杯優勝に大きく近づくことができた。リーグ戦では安定した成績を残していたが、国王杯でレアル・マドリードに敗れた後、ガソリンタンクが空になってしまった。そしてまた、私はラ・レアルが6年連続で欧州カップ戦を戦う姿を見たかった」
-来季の去就について
「『自分のことを忘れるほど君を愛している』という歌詞の歌がある。私はラ・レアルをいとしすぎてしまい、自分や家族のことを忘れてしまっていた。私は疲れていないので、気に入るものがあれば監督を続けるだろう。しかし、私はまだチームを辞めていないし、去ったわけでもないのに、すでに選手やラ・レアルのことがとても恋しくなっている。頭の中ではラ・レアルのことを忘れないといけない、ラ・レアルのことを忘れられるように遠くへ行けと言っているが、決して忘れることはできないだろう」
-Rソシエダードの将来について
「いつの日かクラブが方針を変え、ビルバオのように下部組織出身の選手だけでプレーする日が来ることを願っている」
-久保の今季のベストゴールについて
「すべてのゴールがそうだ」
-久保に実際に来ているオファーについて
「私は知らない」