
<ヤクルト2-10DeNA>◇18日◇神宮
DeNA度会隆輝外野手(24)が、小さいころから世話になっている「雅さん」に恩返しの一打を放った。
3-1で迎えた5回1死三塁、ヤクルト石川雅規から右翼線に適時二塁打を放った。「感慨深いのがやっぱ一番です。雅さんは自分の父と唯一、現役がかぶってる選手」。父博文さんは、08年ヤクルトで現役だった元内野手。02年入団の石川とも、当然プレーしている。実際には06年入団の川端慎吾内野手もいるが、投手と打者として対戦するのは石川だけだ。
小さいころから神宮球場に来れば、かわいがってもらっていた。「僕の場合で言えば、先輩方の、遊びに来た時のお子さんが、僕が40になっても、相手チームで戦っているということを考えると、すごくうれしいですし、今日もほんと楽しく戦えた。よかったです」。当時の自分を、現在のベテラン選手の子供に投影しながら、かみしめた。また再戦を期待し「次戦える時が来たら全力で頑張りたいなと思います」と話した。
幼少期から慣れ親しんだ神宮での3連戦で、3試合連続の2安打を放った。これで連続試合安打を5に伸ばし「状態はかなり良くなってきてるし、元々悪くなってないんで、今年はずっと継続できてる。これからも試合まだまだあるんで、しっかりと常に上がっていけるように、上昇していけるように頑張ります」。打率を2割6分6厘まで上げてきた。
チームは今季初の2桁安打を放ち、3位に浮上した。「まだまだ先はあるので、一喜一憂せずにやっていきます」と見据えた。
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