
日本ハム郡司裕也捕手(27)が16日、3、4月度の「スカパー!サヨナラ賞」を受賞した。「このたびは選出していただき、ありがとうございます。感想としましては、これ以上、劇的なサヨナラホームランが生まれずに、年間大賞を取りたいなという思いでいます。ありがとうございます」とユーモアたっぷりの“郡司節”で喜びを語った。
そんな劇的なサヨナラ本塁打を放ったのは4月11日西武戦(エスコンフィールド)。0-0の延長12回2死一塁の場面で代打として登場。一塁走者の松本剛が二盗に成功した直後に、西武甲斐野から右翼へサヨナラ1号2ランを運んだ。
自身2度目のサヨナラ本塁打はレアケースでもあった。延長回にスコア0-0からの代打サヨナラ弾は70年の池田純一(阪神)が7月29日ヤクルト戦の13回に満塁本塁打で記録して以来プロ野球2度目で、パ・リーグでは初めてのこと。「剛さんが盗塁してくれたことによって一気に得点圏に行きましたし、バッテリーも大胆な勝負はしてこないだろうなと思ったんで“剛さん様々”です。ほんとにこの賞の報酬の半分を、剛さんにあげてもいいぐらいの気持ちです」と贈られた賞金30万円に笑顔だ。
興奮冷めやらぬヒーローインタビューでは「いやぁ、さすがにオレ、カッコイイ~!と思いましたね」という新たな名言も言い放った。すぐに球団が「さすがにオレ、カッコイイ~!」グッズを発売するなど話題となった自身のコメントについては「あの時はテンション上がっていたんで出ましたけど、後々見ると、すごく恥ずかしいです」と苦笑いした。
それでも、やっぱりドラマチックに試合を決めた自身は今振り返っても「かっこよかったと思います」とニヤリ。「ああいう場面で打てるのが強みだと思いますし、どういう場面でも冷静に打席に立てて、やるべきことを考えて打席に立っているので、それは今後も、ああいう場面が来たら絶対に打てるようにっていう気持ちでいますね」と年間大賞を狙う郡司が、まだまだ劇的な一打を重ねていくことを誓った。