
<DeNA1-1阪神>◇13日◇ハードオフエコスタジアム新潟
DeNAが勝利まであと1アウトから追いつかれ、今季3度目の引き分けに持ち込まれた。
南場智子オーナー(63)の地元・新潟で開催されている年に1度の主催試合。勝てば新潟で3年ぶりの白星で4月5日以来、38日ぶりに貯金が復活だったが及ばず。さらに23年から続く地方球場での7連敗はストップできなかった。
両軍無得点の7回、先頭の山本が左翼フェンス直撃の二塁打で口火を切ると、林が犠打でつないだ。1死三塁から代打松尾が注文どおりの中犠飛。先制点をもぎとった。
打てなくても点を取る手段はある。直近19試合は平均約2・3得点。持ち前の強力打線は影を潜めたが、1つずつ送ってチャンスを広げた。試合前までリーグ最少15犠打だったが、今季最多、昨季も2試合しかなかった1試合3犠打目を着実に得点に結び付けた。
しかし、1点リードの9回、入江が阪神佐藤輝、大山を打ち取ってテンポ良く2死を奪った後に落とし穴が待っていた。阪神高寺への2球目、直球を右翼席まで運ばれた。伏兵にプロ初アーチとなる同点弾を献上し、試合は振り出しに戻った。
そのまま延長戦でも決着がつかずに引き分け。首位阪神を相手に上位に迫るチャンスだったが、勝ちきることはできなかった。