
<日本ハム7-0オリックス>◇13日◇エスコンフィールド
日本ハム伏見寅威捕手(35)が攻守で輝き、チームの5連勝に貢献した。先発伊藤を好リードし、7回には貴重な追加点となる適時打を放った。試合後「これは、どっかで言いたいなって思ってたんですけど…」。同世代の仲間の顔が脳裏に浮かんだ。
スクイズ失敗もあった福岡遠征から本拠地に戻った3日からの西武2連戦。試合後に打撃マシンを打っていると「谷内コーチが残ってくれて」。選手とコーチの間柄でも同じ90年世代の盟友に「谷内、ちょっと投げてくれない」と頼むと「その言葉、待っていたよ」。助言をくれながら右腕を振ってくれた。そこに「鍵谷が来てくれた」。同じ道産子。高校時代から知る球団スタッフの鍵谷氏も無数に散らばったボールを片付けながら励ましてくれた。
今季は火曜固定で先発する伊藤とバッテリーを組む。自然と相手先発もエース級が来ることが多く「なかなか失投もないし、難しい」。打撃の調子も落としていたが、立場は違えど一緒に戦う同学年の戦友たちの思いが気持ちを奮い立たせた。「2人の存在の大きさをすごい感じた。ほんと感謝してます」。12日に35歳となった扇の要に最高の笑顔が戻った。