ヴィッセル神戸DFマテウス・トゥーレル（26）が、17日のガンバ大阪戦（ノエスタ）でスタメン復帰する可能性が高まった。
13日は神戸市内のいぶきの森球技場で公開練習。フルメニューをこなしたトゥーレルは「僕らはとにかく順位を上げなきゃいけない、勝たなくてはいけないので、しっかりと準備して、勝って次に進みたい」と意気込みを語った。
4月16日の川崎フロンターレ戦で左足付け根あたりの筋肉を損傷。その後3試合を欠場し、前節のFC東京戦で約20分プレーし、復帰を果たした。当初は復帰まで4～6週と診断されていたが、見込みよりも順調に回復し、3週間で戻ることができた。「本当にすごくいい治療ができて、予定よりも早く復帰することができた。もう100％回復しているので自信もある」と完全復帰をアピール。吉田孝行監督（48）は「メディカルと話してからにはなる」と慎重に話したが、「去年のいい時のガンバの状況というか、いい守備があるからいい攻撃ができて、結果につながっている」と警戒する相手との一戦を前に、昨季ベストイレブンの男が戻ることは歓迎の様子だ。
G大阪には時速35・4キロで昨季のトップスピードランキング2位の山下諒也（27）がいるが、神戸にも同35・3キロで4位のトゥーレルがいる。この2人によるスピード対決は次戦の見どころの1つになりそうだ。
スタメン復帰が期待される試合を前に、トゥーレルは「僕らは必ずまた勝ち始めるという自信がある。勝っていくチームのDNAを復活させて、結果で見せていきたい」。強さと速さを兼ね備えるセンターバックが2戦連続失点の守備陣を締め、3試合ぶり勝利を狙う。【永田淳】
