starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

【阪神】前川右京「敵から塩バット」で復調だ ライバルからの1本に「持っている感じがする」


阪神タイガースの前川右京外野手が、打撃不振から脱却すべく巨人の吉川尚輝選手から新品のバットを借り受け、再浮上を狙っています。前川は直近6試合で23打数1安打と低調な成績を残しており、試合の合間を縫ってこの特別なバットを使った練習に励んでいます。特にライバルである中日との試合が雨天中止となった日も、このバットで集中した打撃練習を行いました。吉川からのバットを使用開始早々から好感触を得ており、改めて自信を取り戻しています。阪神の打線は上位が好調に推移している中で、6番の前川の復調が期待されています。前川が打線に勢いを加えることで、チームの首位固めに貢献したいとしています。

阪神対中日 フリー打撃練習をする前川(撮影・上田博志)

阪神前川右京外野手(21)が「敵の塩バット」で再浮上する。直近の出場6試合で23打数1安打。復調のできっかけを求める中、巨人吉川尚輝内野手(30)に依頼して同選手の新品バットを入手。7日の試合でさっそく使用した。感触がいいため、中日戦(甲子園)が雨天中止になったこの日も練習で手にとった。上位陣は軒並み好調。6番打者が調子を戻せば、手のつけられない打線が完成する。巨人が負けたため、単独首位に浮上した。

   ◇   ◇   ◇

中日戦が中止になり、前川は室内練習場でじっくりと打ち込んだ。右へ、左へライナーを飛ばす。1球も無駄にしてなるものかと気迫がみなぎった。引き揚げる際、白木に黒のツートンカラーのバットを大事そうに抱えていた。このバットは2日前に手元に届いたばかり。「送り主」はライバル巨人の吉川だった。

「どんなバットを使っているのかなと前から気になっていて、お願いしました。すごく感覚がいいです」

悩んでいた。直近の出場6試合で23打数1安打。ゆうに3割を超えていた打率も2割5分1厘に。4日のヤクルト戦(甲子園)では2度のチャンスで凡退。「自分が打っていれば勝っていた」と責任を痛感した。

東京ドームでも思うように結果が出ない。6日の巨人戦は4月1日以来、2度目のスタメン落ち。同期入団で捕手登録の中川に「左翼」の座を譲った。その中川は好守連発、プロ初安打もマーク。前川の尻に火がつく結果となった。

必死にもがく中、自ら動いた。吉川と親交の深い木浪に頭を下げ、7日の試合前に渡された。フリー打撃で感触の良さを実感すると、スタメン復帰した試合でも全打席で使った。

1四球無安打と目立った結果は出なかった。それでも「バットを持っている感じがあって『構えている感』がめっちゃあります」。ヘッドの重みを感じられる形状が自分にフィットした。今後については「試行錯誤しながらですね」と未定ながら、再浮上のきっかけにはなりそうだ。

近本、中野、森下、佐藤輝、大山と続く上位打線は流れがいい。とくに森下、佐藤輝の3、4番が得点源になっている。後ろに控える6番前川が本来の力を出せれば鬼に金棒。吉川は打率がリーグ上位と好調。敵から送られた貴重な“塩”は無駄にしない。【柏原誠】

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2025
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.