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仙台二、初戦の相手は仙台一 太見颯汰主将「不思議な縁」 10日定期戦、17日再び激突/宮城


第72回春季高校野球宮城大会の組み合わせ抽選が行われ、仙台二と仙台一の対決が決定しました。仙台二は仙台一との「ナンバースクール対決」で28大会ぶりの優勝を狙います。定期戦が2校の初戦となり、その後も両校は宮城大会で対戦します。仙台二の太見主将は、勝利への意欲を語り、冬季のフィジカル強化と打撃練習への取り組みを披露しました。仙台一は星野学生コーチの下で38大会ぶりの春王者奪還を目指しています。星野が率いる仙台一も強豪と名高く、初戦での緊張感が高まっています。両校は東北ナンバーワンの進学校として、学業とスポーツの両立を掲げ、伝統校としての誇りを胸に競います。

「ナンバースクール対決」となり、握手をかわす仙台二・太見主将(左)と星野学生コーチ(撮影・木村有優)

<春季高校野球宮城大会:組み合わせ選会>◇8日◇仙台市

春の王者を目指す戦いが始まる。第72回春季高校野球宮城大会(16日開幕)の組み合わせ抽選会が8日、仙台市内で行われ、25チームの代表者と部長が集まった。2大会ぶり27度目出場の仙台二の初戦は17日、仙台一との「ナンバースクール対決」になった。東北ナンバーワンの進学校で春夏通算3度の甲子園出場を誇る同校が、28大会ぶりの春頂点を狙う。24日に準決勝、25日に決勝と3位決定戦が行われる予定で、上位2校は山形で開催される春季東北大会(6月10日開幕)の出場権を得る。

   ◇   ◇   ◇

導かれるように対戦が決まった。25チームによって行われた抽選の最後を締めくくったのは仙台二だった。太見颯汰主将(3年)は、仙台一の初戦相手校が空く「15」の抽選番号を力強く読み上げた。「とにかく驚きが強かったです」。10日には両校による定期戦が行われ、その1週間後に再び顔を合わせることに。「何か不思議な縁を感じます」と語った。

毎年この時期に行われる定期戦は、80年の歴史を誇る伝統の一戦だ。通算成績は32勝36敗9分けと負け越しており、太見主将が1年、2年時も黒星を喫している。「まだ負けしか味わっていないので、まずは定期戦に絶対勝って、(宮城大会の)初戦につなげたいです」と並々ならぬ思いを口にした。

冬季期間はフィジカル強化と打撃に力を入れた。ウエートと、マネジャーの手作りおにぎりで体をつくってきた。ティー打撃ではネットとの距離を離し、打球方向を確認できるような工夫も凝らした。「バットコントロールを高めるために、1球ごとに打ち分けの意識をしてきました」。地区大会ではこの成果が表れ、3試合で計34安打24得点をたたき出した。

さらに、同校の偏差値「71」は東北トップ。太見主将も「毎日勉強しないときついです」と話す。練習がある平日は帰宅後に毎日1時間、机に向かう。テスト期間で部活がない平日は7時間、休日は朝から晩まで勉強に励んでいる。校訓は、学問も武芸も詰まるところは同じという意味を持つ「文武一道」だ。「勉強があっての野球、野球があっての勉強という意識を常に持っています」。チーム内で勉強を教え合うなど、決して手を抜かない。

過去3度の甲子園出場を誇り、1947年夏には4強入りもした。「文武一道」を極める男たちが、伝統校の強さをみせるときだ。【木村有優】

○…こちらも春夏通算3度の甲子園出場の仙台一は、38大会ぶりの春王者を目指す。地区大会では1勝1敗で敗者復活戦も戦った。抽選会に参加した星野優真学生コーチ(3年)は「公式戦が始まって、不慣れなところもあって苦しい状況でしたが、試合を重ねるごとに、束で戦う姿勢が見られたので、徐々に本来の力を取り戻せていると思います」と振り返った。

伝統校同士の初戦。仙台一は23年秋には東北大会に出場し、翌年センバツの21世紀枠候補に選出されるなど、強豪校にも名を連ねる。星野は「『勝たなくてはいけない』というプレッシャーも多少はあります」と率直な思いを口にした。

昨年11月、右手首のけがにより、選手から学生コーチに転向した。「もともとベンチに入れていなかったので、チームの力になれる道を選択するのが一番、ベストだと思いました」と迷いはなかった。コーチの他に分析なども務める。初挑戦のことばかり。手探りながらもチームに貢献してきた。「自分ができることはサポートだけなので、まずは気持ちの面で(選手を)冷静かつ、奮い立たせるような言動や行動をしていきたいです」と意気込んだ。縁の下の力持ちが、勝利へと導く。

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