
国際サッカー連盟(FIFA)の競技普及を統括するグローバル・フットボール・デベロップメントの責任者で元アーセナル監督のアーセン・ベンゲル氏(75)が、攻撃選手が有利になるようオフサイドルールの変更を提案している。英BBCが報じた。
現行では手や足の一部が最終DFより先に出ていたらオフサイドとなっているが、ゴールというサッカーの魅力を取り戻すため、相手選手と体が同一線上であれば、体の一部が出ていてもオンサイドとする考えを示した。
「同じ並びであればオフサイドにならないと決めました。わずかな差でも、疑わしき場合はストライカーが有利になるということです」と発言した。そして「VARによるアドバンテージはなくなる。多くの人がこれにフラストレーションを抱えていた」と厳密すぎるゆえに、多くのゴールが取り消されている現状を憂いた。
ルールを管轄するスポーツ法制機関、国際サッカー評議会(IFAB)は3月の年次総会でFIFAが実施する試験運用に同意している。イタリアのユース大会で新オフサイドルールは試されており、最終決定は26年になる見通しだという。