＜明治安田J2：札幌2－4磐田＞◇第14節◇6日◇プレド
北海道コンサドーレ札幌はジュビロ磐田に、リーグ戦で今季ワーストとなる4失点を喫し、2－4で敗れた。開始36秒であっという間に先制を許し、前半25分までに3点ビハインドの苦しい展開。同37分に前線2枚を入れ替えるも、後半25分に4失点目。同32、36分に2点を返すのが精いっぱいだった。
1－0で勝利したアウェーのモンテディオ山形戦から中2日、今季初めて2戦連続で同じ先発を並べるも、立ち上がりに失敗。大型連休最終日のホーム戦で、連勝を逃し、会場からはブーイングが起こった。岩政大樹監督（43）は「選手をどう使っていくか難しいところだったが、メンバーを選んだのは僕。結果は全て僕の責任だと思っている」と受け止めた。
後半32分にリーグ戦初ゴールを決めた途中出場のFWジョルディ・サンチェス（30）は得点後、ボールをユニホームの中に入れておなかを膨らませるパフォーマンスを披露。9月出産予定の妻にささげた。「このチャンスがやっと来て、セレブレーションもうまくできて、それは今日の小さないいことだった。チームが負けて、すごく悔しい」と残念がった。
昨夏加入のストライカーは、今季開幕スタメンだったが、先発はその1試合のみ。3、4月の6試合はメンバーにも入れない苦しい時間を過ごした。その期間、練習中に岩政監督から練習態度を注意されてグラウンドで口論となったこともある。「もちろん悔しかったけど、毎日練習を頑張った。監督もそれを見てチャンスをくれた」。前節からメンバーに復帰。この日、待望の1発にこぎつけた。
順位は2つ下げて14位に後退し、降格圏との勝ち点差はわずか3。「サポーターのみなさんに申し訳ない試合をしてしまった」と指揮官。今季連勝は1度のみ。良い戦いを続けられるようにならなければ、上位進出は厳しい。【保坂果那】
