
<オリックス1-0日本ハム>◇5日◇京セラドーム大阪
パパやったよ! オリックス九里亜蓮投手(33)が開幕から無傷の4連勝を飾った。
先発予定だった2日の敵地楽天戦が雨で流れ、中9日。0-0の4回、四球と左翼への二塁打を許し、2死二、三塁のピンチ。最後は万波を内角シンカーで三ゴロに仕留め、ガッツポーズでほえた。今季最多131球で1点を守った。
「野手のみなさんがしっかり守ってくれて、リズムよく投げさせてくれたと思う。なんとか粘り強く投げられてよかった」
7回までに113球を投じながら、8回のマウンドへ志願。日本ハム北山も8回1失点と好投するなか、「先に点を与えないように」と粘った。岸田監督は「亜蓮さまさまで勝てました。気合の投球を見せてもらいました」と脱帽。これで九里は、今季日本ハム戦3戦3勝。広島時代から6連勝とキラーぶりを発揮した。
こどもの日に白星をプレゼントできた。この日、自宅を出る際には7歳の長男と5歳の長女から「今日勝ってきてよ」と背中を押された。休日は、ソフトボールを始めた7歳の長男とキャッチボールする2児のパパだ。子どもたちも新たな環境で奮闘中。「もっと大きくなって、しっかり『プロ野球選手としてやってるんだ』と思われるようにさらに頑張りたい」。家族の支えも大きな力となっている。
チームは首位攻防初戦に勝利し、ゲーム差は2に広がった。右腕の熱投で負けられない一戦を制した。【村松万里子】