
<高校野球春季神奈川大会:横浜7-2相洋>◇5日◇準決勝◇横浜スタジアム
横浜が相洋を破り、7年ぶり28回目の春季関東大会出場を決めた。
2点ビハインドで迎えた4回、1死二塁から、伊藤大和外野手(3年)の右越え2ラン本塁打で同点に追い付くと、5回には無死満塁から右越え2点適時打などで5点を挙げ、一気に勝ち越した。
世界4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(32=大橋)から帝王学を学んだ。4月下旬、村田浩明監督は同校OBで親交が深い大橋ジム大橋秀行会長との縁で、渡米直前の井上のスパーリングを選手4人と見学に訪れた。「チャンピオンがチャンピオンであり続けるためには、というものを学びに行った」と、村田監督。
エースの奥山頼人投手(3年)は「ただただ圧倒されて、ひと言も話せなかった」と、世界戦を直前に控えた緊張感を肌で感じた。
基本の大切さを学んだ。村田監督は「井上さんは基本に忠実だった。基本をどこまで磨けるのか、その努力の積み重ねだと思いました」。この日、試合には勝利したが、好機でのバント失敗を挙げ「うちはバントができなかった。まだまだ磨けていない」と反省。勝ち越し打の小野も、「今日はバントができなかったのが反省」と、笑顔はない。
基本の大切さをチャンピオンから学び、勝利にも反省し、さらに上を目指す。まだまだ、横浜は強くなる。