
【アトランタ(米ジョージア州)4日(日本時間5日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(30)が、惜しくも2戦連発を逃した。ブレーブス戦に「1番DH」で出場し、3打数1安打。1-4の5回2死、先発エルダーの甘いスライダーを捉え、センターへ打ち返した。角度39度で高く上がった打球はフェンス手前で失速。飛距離399フィート(約121・6メートル)で、敵地トゥルイストパークの中堅400フィート(121・9メートル)まで約30センチ届かなかった。
MLB公式のデータ分析サイト「ベースボール・サバント」によれば、メジャー30球場のうち9球場で本塁打となっていた当たりだった。9球場には、本拠地のドジャースタジアムも含まれ、敵地の広い外野ゾーンに本塁打を阻まれた。
試合前には、ブレーブスのマスコット「ブルーパー」と連日の絡み合いを披露。悪天候により、3時間6分遅れで始まった前日の試合では、ともに左翼付近でウオーミングアップを開始。数本のダッシュを一緒に走った。翌日のこの日は、なぜかブルーパーだけが左翼線からセンターに向かって走り、大谷は見ているだけ。戻ってきたブルーパーをハイタッチで迎えた。
この日、7回2死の第4打席では左腕リーから右中間に強烈なライナーの二塁打を放ち、同点機を演出したが、得点にはつながらなかった。1点差で敗れ、連勝は7でストップ。一方で、上機嫌のブルーパーは試合後、日本メディアに絡み始め、続々とハイタッチを求めた。大谷とのやりとりについて聞かれると、「久しぶり」と日本語で声をかけたことを明かした。
敵地10連戦の最初の3連戦は2勝1敗で勝ち越し、5日(同6日)からフロリダ州マイアミで3連戦を迎える。WBC優勝、史上初の「50-50(50本塁打&50盗塁)」を達成した記念の地「ローンデポ・パーク」へ舞い戻る大谷。パフォーマンスに注目が集まる。