
<高校野球春季近畿地区大会大阪府予選:大阪桐蔭7-2精華>◇5日◇5回戦◇GOSANDO南港
準々決勝進出の大阪桐蔭は、4番の大型スラッガーが存在感を示した。
192センチ、102キロ、足のサイズは30センチの「4番一塁」吉野颯真内野手(3年)は第1打席から持ち味を発揮。4打数3安打1打点で中軸の仕事を果たした。
「緊張はあんまりしなかったです」。試合後、にんまりと笑みを浮かべた。吉野は初回2死三塁で右前適時打で先制打をマークし、3、7回も中前へヒットで出塁。「打席を重ねていくごとに、修正できた」と話した。
「体だけで4番に座っていますね(笑い)」と主将の中野大虎投手(3年)。ナインも仰天する存在感だが、人なつっこい性格で現チームの愛されキャラだ。小学校卒業時は身長172センチ、85キロから中学時代に補食を重ね、高校入学前に現在の目を見張る、分厚い体格を手にした。
「フルスイングが自慢で、バッティングが一番見てほしいです」。3年ぶりの春の大阪王座奪還へ、4番も力になる。
◆吉野颯真(よしの・そうま)2007年(平19)年6月3日生まれ、鹿児島県出水市出身。江内小1年でソフトボールを始め、4年に鹿児島出水ボーイズで野球を始める。江内中では熊本泗水ボーイズに所属。大阪桐蔭1年秋に背番号13でベンチ入り。192センチ、102キロ。憧れの選手はヤクルト村上宗隆。高校通算11本塁打。左投げ左打ち。