
<日本ハム-西武>◇3日◇エスコンフィールド
日本ハム新庄剛志監督(53)が、ベンチ最前列で仁王立ちした。この日、有薗直輝内野手(21)を1軍初昇格させ、「7番三塁」で即スタメン起用。2回1死一塁の場面で第1打席を迎えると、おそらく、有薗のプロ初安打の記念球を取るためか、両手を腰に当てベンチ前に立って“そのとき”を待った。だが、カウント2-2から有薗は西武今井の高めのストレートを空振りし、三振に切って取られた。
5回、7回、8回の打席も豪快なスイングで、4打席連続空振り三振。指揮官は有薗が打席に立つたびにベンチ最前列に陣取り、立って初安打誕生の瞬間を待ったが、快音は響かなかった。
プロ初安打はお預けとなったが、3回1死から三ゴロを難なく処理した際は、初の守備機会を落ち着いて乗り越えたことを喜び、指揮官は拍手でたたえていた。
有薗は22年6月21日楽天戦(秋田)でプロデビューし、3打席3三振。同年は4試合に出場し7打席無安打だった。23年は10月5日楽天戦(楽天モバイルパーク)の1試合に出場し5打席無安打、4三振に倒れ、24年は1軍出場ゼロの終わっていた。
この日の4三振で、16打席で12三振となった。