
巨人やソフトバンクでプレーしたアダム・ウォーカー外野手(33)が30日、神奈川・藤沢市内でBC神奈川入団会見に臨んだ。「プレーするからには勝ちたい。常勝軍団のチームからオファーをいただき、とてもうれしい。ファンの皆さまを盛り上げられるようにプレーしたい」と意気込みを述べた。
いでたちから気合がみなぎった。コーンロウの髪形でさっそうと会見場に登場。196センチ、104キロの引き締まった体にしわ1つないグレーのスーツはよく似合う。金色の装飾を施した革靴で足元も抜かりなく、ビシッと晴れの場を迎えた。「日本でベースボールプレーヤーとしてさらに成長できると思ったことが一番」と独立リーグ挑戦を決めた理由を語った。
22年から2年間巨人でプレー。23年11月にトレードでソフトバンクに移籍したが、24年は20試合に出場し打率1割6分9厘、1本塁打、3打点。同年オフに退団。故郷でトレーニングを積み、万全の状態で備えた。シーズン途中の加入にも自信をのぞかせ「毎試合ホームランを打ってほしいと期待されているかもしれませんが、得点にこだわりたい。多くの打点や走塁でチームに貢献したい」と力を込めた。
その先にあるのはNPBの舞台に返り咲くことだ。「最終的に個人的にNPBのスカウトの方に認められて、いつかNPBに戻って日本シリーズで戦うような選手になりたい」。満員のスタジアムで目に焼き付けた熱い歓声。もう1度あの場に-という気持ちが突き動かす。
昨年12月には日本人フィットネストレーナーの野嶽沙世さんと結婚。「私が野球で成功する夢を追いかけている。夢をサポートしてくれている家内に感謝していますし、また日本で一緒に生活しながらプレーができることも、高いモチベーションになっております」。人生の伴侶を携え、5月5日午後1時からバッティングパレス相石スタジアムひらつかで行われるBC山梨戦で本拠地デビューを狙う。