
<高校野球春季兵庫県大会:東洋大姫路4-0篠山産>◇29日◇3回戦◇ウインク
神村学園(鹿児島)と創志学園(岡山)で7度甲子園出場に導いた長沢宏行監督(72)率いる篠山産が、今春センバツに出場した東洋大姫路に敗れて8強進出を逃した。それでも、長沢監督の就任以降、夏3度目で初めてシード校として兵庫大会を迎えることになった。
強力打線相手に先発のエース西山幸希投手(3年)が4失点と粘ったが、打線が3安打に抑えられて無得点。ただ、長沢監督も強豪校との試合に「久しぶりにああいうチームとやったのでスイッチが入った。うちはようやった」と選手をねぎらった。
22年10月の監督就任後は初めて県大会で16強に入り、夏のシード権も得た。「16(強)に入って、夏はシードを取れたんで良かった」と一安心。就任1期生が今年3年生となる年になり、県大会上位進出へ気持ちは熱い。「全国レベルとは差がある。でもだいぶレベルは上がってきた。負けん気でぶつかっていくことで篠山も盛り上がる。夏はベスト8まで行けたら。もう1人ピッチャーができたら行けるかな」。春の経験を夏に生かす。