
<西武3-2オリックス>◇27日◇ベルーナドーム
西武中村剛也内野手が代打で試合を決めた。2-2の9回2死二塁。先に代打で登場した平沼が申告敬遠を受け、2死一、二塁の得点圏での打席にも冷静だった。「打てる球が来たらいいと思った」とオリックス・マチャドのスライダーを捉え、左中間を破る劇的なサヨナラ二塁打を放った。仲間たちから水をかけられる手荒い祝福を受け「逃げていたけど、やっぱりすぐ追いつかれちゃった」と笑わせた。
首位オリックスを相手に連勝でカード勝ち越しに導き「本当にピッチャー陣に助けてもらっています。なかなか援護できないことが多いので、これからはバッター陣でピッチャーをサポートしていきたい」と誓った。西口監督は「ここで決めて欲しいという思いで送り出し、本当にいい感じで打席に入ってくれた」と、41歳ベテランの見事な勝負強さをたたえた。
▼41歳8カ月の中村剛が代打でサヨナラ安打。中村剛のサヨナラ安打は23年7月15日日本ハム戦以来、自身9本目。40代のサヨナラ安打は19年5月5日福留(阪神=42歳0カ月)以来28人、44本目だが、西武では初めてだ。代打でサヨナラ安打を打った40代選手は、15年6月3日井端(巨人=40歳0カ月)以来13人目で、パ・リーグでは98年8月5日山本(近鉄=40歳9カ月)以来27年ぶり5人目。