
マリナーズのキャンプに招待選手として参加している藤浪晋太郎投手(30)が19日(日本時間20日)、本拠地でのレンジャーズ戦に登板。1回無安打無失点1四球と好投し、「初セーブ」を記録した。
3-2と1点をリードした9回から6番手として救援。先頭打者にストレートの四球を与えたものの、冷静に後続3人を仕留め、進塁を許すことなく無失点に封じた。最速98・5マイル(約158・5キロ)をマークした速球系の軌道が不安定と判断した後は、変化球主体に切り替えるなど、状態に応じた工夫が光った。試合後は「先頭の四球以外は良かったんじゃないですかね」と淡々と振り返った。
オープン戦6戦目。メジャー枠入りの争いが続く中、4試合連続無失点と徐々に調子を上げてきた。マ軍では現在、メジャー40人枠が埋まっており、厳しい状況に変わりはない。だが、昨季のマ軍はシーズン中、計28投手を起用しており、必ずしも「開幕メジャー」にこだわる必要もない。目指すのは、あくまでもメジャーのマウンド。「いい学びというか、新しい指導に触れられて、いい勉強、いい経験ができていると思います」。自らの立ち位置を知る藤浪の前向きな姿勢は、何ら変わっていない。(ピオリア=四竈衛)