
ヤクルト村上宗隆内野手(25)の開幕1軍が微妙な状況となった。19日、雨天中止となった阪神戦(神宮)で高津臣吾監督(56)が取材対応。上半身のコンディション不良のため15日からリハビリ組に加わった主砲に対し、開幕へ無理に合わせることはせず、2軍戦を経てから1軍へ合流させる方針を明かした。
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主砲の開幕1軍に黄色信号がともった。15日に上半身のコンディション不良でリハビリ組へ合流。高津監督は「負傷の治療の進み具合は特別入ってきていませんが、本人がゲームに出られる状況になったときにファームのゲームに出て、その後に備えるというところですね」と現状と今後のビジョンを明かした。
村上は今オフポスティングによるメジャー挑戦を公言。プロ8年目の今季が日本で迎えるラストシーズンとなる。今年2月のキャンプでは昨年12月に受けた右肘クリーニング手術を考慮し、新型コロナウイルスに感染した22年以来の2軍スタートとなった。2月中旬から1軍に合流し、1日巨人戦ではオープン戦1号となる高弾道の特大アーチを描いた。主砲の帰還と思われたが、無念のリハビリ組再合流となった。
本人は前向きに早期復帰を目指しているというが、指揮官は「しっかり判断していかないといけない。もちろんいてくれた方が良いですけど、再発も怖いですし」と慎重に経過を見ていく考えだ。
村上はレギュラーを獲得した19年から6年連続の開幕スタメン。チームの顔となった大砲の存在はあまりに大きいが、現在25歳の村上にとって野球人生はまだまだ続く。開幕へ無理して合わせることは「絶対やらないです」と高津監督。ゆっくりと段階を踏みながら、合流の時を待つ。