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【センバツ】智弁和歌山・中谷監督「バッテリーが勝敗の70~80%」V奪回へ“ノムラの考え”


第97回選抜高校野球大会が今日開幕する中、智弁和歌山の中谷仁監督が、野村克也氏の哲学を基に、4大会ぶりの優勝を目指している。開幕前日、彼は初戦の相手である千葉黎明の中野大地監督と対談し、バッテリーの重要性について語った。中谷監督はキャッチャー出身であり、野村克也氏から「バッテリーが勝敗の70~80%を占める」理念を学び、智弁和歌山のチーム戦略に生かしている。エース渡辺颯人と宮口龍斗の両投手、そして捕手の山田凜虎が中心となるバッテリーを軸に、野村イズムの機動力を活用した攻撃スタイルで4年ぶりの勝利を誓う。

健闘を誓い握手を交わす智弁和歌山・中谷監督(左)と千葉黎明・中野監督(撮影・上田博志)

球児たちの春がやってくる。

第97回選抜高校野球大会が今日18日、甲子園球場で開幕する。17日は開会式のリハーサルが行われた。

   ◇   ◇   ◇

智弁和歌山・中谷仁監督(45)は“ノムラの考え”継承で春夏通じて4大会ぶりのV奪還を目指す。甲子園のスタンドで、21日の初戦でぶつかる千葉黎明・中野大地監督(38)と対談。捕手出身の中谷監督は、自チーム相手チームとも「どうしてもバッテリーに目がいく」と語り、自らの指導者の原点を明かした。

「野村監督の『バッテリーが勝敗の70~80%にある』という言葉にあるように、僕もそう思っています」

20年に亡くなった野村克也さん(享年84)の教えを引き継ぐ。NPB通算15年間のキャリアを持つ中谷監督は、阪神と楽天に在籍時に野村監督のもとで野球観を学んだ。現チームもエース渡辺颯人(はやと)、宮口龍斗(たつと)(ともに3年)の両右腕を中心とした投手陣と、山田凜虎(りとら)捕手(2年)のバッテリーが軸だ。「バッテリーの育成と成長が勝利に不可欠です」と自負する。

野村さんが勝利に欠かせない武器とした機動力も備える。「控え選手まで入れたら“F1セブン”くらいスピード感がある選手がいる。そういう(足を使った)戦い方が理想です」。阪神監督時代の01年、赤星憲広、藤本敦士ら快足7選手を命名した智弁版F1セブンも準備OKだ。21年夏の全国優勝後の聖地は出場3大会連続初戦敗退。野村イズム全開でまずは4年ぶり勝利をつかむ。【中島麗】

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