＜スペインリーグ：ラヨ・バリェカノ2－2Rソシエダード＞◇16日（日本時間17日）◇第28節◇エスタディオ・デ・バジェカス
日本代表MF久保建英（23）の所属するレアル・ソシエダードは敵地でラヨ・バリェカノと2－2で引き分けた。右サイドで先発した久保はフル出場し同点弾の起点となった。
13日の欧州リーグの決勝トーナメント1回戦マンチェスター・ユナイテッド戦から中2日で迎えたアウェー戦。過密日程でも前半から主導権を握り、ゲームを展開する。ボールを保持してチャンスを伺うと、前半20分にセットプレーからMFスビメンディが豪快なボレーで先制点を奪う。
1点リードで迎えた後半は苦戦を強いられる。同13分に追いつかれると、同27分に強烈なミドルシュートを浴びて一時逆転を許す。ホームの声援を背に圧力を強める相手に手を焼いた。
何としても勝ち点を持ち帰りたいRソシエダードは、久保のドリブル突破を起点に追いつく。ショートカウンターから久保がペナルティーエリア内で仕掛けて鋭いクロスを上げ、クリアに反応したFWマリエスクレーナが同点弾を決めた。
マンU戦で76分出場した久保は定位置の右サイドでフル出場。前半は左サイドからの攻撃比率が高く、良い形でボールを呼び込めなかった。後半は守備に追われる時間帯もあったが、積極性を高めた。同24分、右サイドから絶妙なファーストタッチで相手をかわしてペナルティーエリア内に進入。ゴール前まで迫り、右足を振るも枠外に飛び絶好機を逃した。2枚のDFで対応されるなど、得意のカットインを警戒される中、同26分には縦に突破して右足でクロスを上げてチャンスを生み出した。上下のアップダウンを繰り返す中で、後半29分の同点弾演出。同43分にもカットインから決定的なパスを供給するなど、公式戦の連敗を2で止める原動力となった。
久保は今後、日本代表として17日から始まる代表ウイークで、ワールドカップ（W杯）北中米大会アジア最終予選バーレーン戦（20日）、サウジアラビア戦（25日、ともに埼玉）に臨む。
