
<プレシーズンゲーム:阪神3-0ドジャース>◇16日◇東京ドーム
阪神は才木浩人投手(26)が5回1安打無失点と完璧な投球。6回からはハビー・ゲラ(29)、岡留英貴(25)、桐敷拓馬、(25)石井大智(27)とつないで無失点リレーを完成した。前日15日のカブス戦に続いての無失点。投手陣の仕上がりの良さを示した。
打線は左腕ブレーク・スネル投手(32)の前に3回まで走者を出せなかったが、4回に先頭の近本光司外野手(30)が四球を選ぶとムードが一変。佐藤輝明内野手(26)が、右翼越えに先制3ランを放ち、これが決勝点になった。
藤川球児監督(44)は会見で2試合をの戦いを振り返った。「まず、この日本で野球をするということで、多少なりともうちのチームの方が慣れている分、ファンの方にも応援されながらですから、慣れている環境で選手たちがいいパフォーマンスをしてくれました」と一定の評価をした。
才木については「めったにない機会ではありますけど、非常にいいパフォーマンス。シーズンにつながってくるんじゃないかと。順調だと思いました」と感想を語り、佐藤輝には「元気にゲームに出て、コンディションもよく、アグレッシブに暴れ回ってくれているなと思います」と、その姿に目を細めた。
チームとしての収穫は、という問いに対しては「選手個々にとっては有意義な時間だったと思う。捕手は主力2人がかぶったけど、非常にいいリード、勉強になったと思う。ただ、日本のペナントレースが待っていますから。個人個人の財産にして、チームとしてはまた明日からシーズンに向けて準備をする。それに尽きます」と、切り替えて、開幕に向けて引き締めていく姿勢を強調した。