
<プレミアリーグ:マンチェスターC2-2ブライトン>◇15日◇第29節◇マンチェスター
ブライトンの日本代表MF三笘薫(27)が天下のマンチェスター・シティーを相手にゴールネットを揺らしたが、ファウルで取り消された。
前半6分、右サイドバックのヒンシュルウッドからのクロスボールに走り込み、GKオルテガと交錯する形で押し込んだ。しかしVARチェックでファウルと認定され、幻となった。
攻守に渡って躍動感あるスプリントが光った。前半19分にはプレスバックした際に相手選手を背後からつい手を使って倒してしまい、イエローカードを食らった。それでも切れのいい動き、その調子の良さがうかがえた。
その後も左ウイングで惜しい場面をいくつか作った。後半18分にはボックスに入り、クロスボールを左足ボレーで狙った。角度がなくGKオルテガに阻まれた。後半34分には右ポケットを取ったヒンシュルウッドのクロスを想定して中に走り込んだが、折り返さずに強引にシュートしたボールは枠外へ。折り返していればゴールの可能性は高かった。
後半34分には、自陣ゴール前の連係から三笘がFWジョアン・ペドロの足もとへ鋭く正確なパス。これが起点となって絶好の決定機へとつながった。得点ならず直後の同37分にベンチに下がった。
ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のバーレーン戦(20日)、サウジアラビア戦(25日)に臨む日本代表合流を前に、強度の高いハイレベルな相手と互角に渡り合った。
試合は一進一退の手に汗握る好勝負となった。前半11分にFWハーランドのPKでマンチェスターCに先制された。ハーランドはリーグ戦通算84点目で、16アシストと合わせて史上最速の94試合にして「100ゴール関与」を達成した。
1点を追うブライトンも前半21分にDFエストゥピニャンの直接FKで追いついた。約22メートルの距離から左足を振り抜くと、ゴール左ポストに当ててゴールイン。鋭く曲がる速い弾道のスーパーゴールだった。
しかし前半39分にマンチェスターCはトップ下でプレーしたFWマルムシュの強烈なミドルシュートで勝ち越した。1点を追うブライトンも後半3分、CKを起点に最後はヒンシュルウッドがシュート。これが相手DFフサノフに当たり、角度が変わってゴールイン。ラッキーな形で同点とし、その後は互いに攻め合いながら得点は生まれなかった。2-2のドローに終わった。
ブライトンは公式戦7連勝こそならなかったが、マンチェスターCを相手に今後につながる勝ち点1を手にした。